木こりの菊池農園BLOG

岩手県で、木こりと農業を兼業しながら木村秋則さんの自然栽培(農薬・肥料・堆肥一切不使用)で水稲面積・一町二反歩でササシグレと亀の尾を親娘で作っています!*お問い合わせは、Gmailよりお願いいたします*

2021年 お米と会話した体験談。

随分と、前の投稿から時間が経過してしまいました。

今年のお米づくりは、なんだか不思議なことが起こりまして、その事も踏まえてお話させていただきたいと思います。

 

2021年は、コロナ渦2年目でしたので、とくに今年は「援農ボランティア」の方がひとりもいらっしゃる事が遂になくなってしまいました。

父ひとりで手押しの除草作業をさせるのは物理的に不可能でしたので、私が6月中旬に前職場に無理を言って急遽退職して、父と私だけで二人三脚で田車押しによる手押し除草を行いました。

 

今年も連日の猛暑日で、酷暑の7月26日まで早朝のみの除草作業をし続けました。

最後は、田んぼの中の雑草も強くなっていて、田車押しで力任せに押さないと前進できず、過酷な状況下で父と共にただ必死で田車押しを押していました。

日中は歩けないほどの日差しでしたので、朝7時前でしか押せなかったです。。

 

今年から、通常の田植え機の幅よりも、尺植えに近い幅で田植えをすることが出来ましたので、縦横を今までの2条から1条の田車押しに替えて縦横歩きましたので、例年よりも、かなり歩いたことになりました。

ホームセンターに行って1条の田車押しを新たに二人分2機、買ってきて、、。

実際押す時に、2条の田車押しよりも軽かった事だけが唯一の救いでした。

 

それでも・・・例年より相当にハードでしたね(;´∀`)

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なので、1条の田車押しで除草しているときの写真が上記の以外、気が付いたらほとんど残っていなかったです汗

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2条田車押しで除草する農場長(父)の姿。

さて、では次に前述しました不思議話しに移りましょう。*

 

除草の合間に亀の尾から話しかけられる不思議を2度ほど体験しました。

(父は何もそんなことは無かったようでしたけども。。)

その不思議は2回ありました。

 

エピソード①

除草が途中から追い付かない状況になってきたころに、こんな会話をしていました。

私「ごめね~お父さんと、あとでこれから除草してあげるからね、も少し待っててね~汗」と、亀の尾に話し掛けました。 すると、、

亀の尾「そんなに無理しなくて大丈夫だよ!無理しないで!?汗汗」

私「だって、除草しないと大変でしょう??汗 とりあえず、後で歩いてあげるからね~」

亀の尾「・・・」

 

エピソード②

除草を切り上げるタイミングの時の事。

私「亀ちゃん(亀の尾)、今日で除草は終わりになるからね、後は頼んだよ~!」

亀の尾「ここまで来れば、あとはもう大丈夫。 あとの事は、僕たちに任せて!?」

それを聞いて涙目になりました。

グッと目頭が熱くなるのを堪えて、、

私「ありがとう!よろしく頼んだよ~!!*」

 

いつしか気が付いたらそんな会話を、いつの間にか亀の尾と自然とやってる自分が居ました。(*´ω`)

 

いつも田んぼに向き合うとき、父と私は、亀の尾とササシグレに「子供に接するように」励ましたり、応援したり、褒めたりしています。

除草の時に、足が泥でもつれて稲を踏みそうになった時も、ごめんね、と話しかけています。

そんな風に、「いつも通り」に、田んぼに向き合っていましたが、14年間自然栽培で稲作をして来た間でも、自家採取をして自力で苗を育てて栽培したのは、まだ今年で2年目でした。

その成果なのか、いつも通りの田んぼとは何かが違っていました。

感覚的には何となく。ですが、亀の尾も、ササシグレも、田植えをした時から稲の”顔”がいつもと違ったんです。

今までずっと自然栽培の仲間に苗を頼んで来ましたが、その苗を植える度に、どうにも違和感を感じる。と、表現したらしっくりくる雰囲気で。。

 

今年で自作の苗・2年目の苗は、これは私が感じた印象ですが、

なんとなく。

~小学生の入学式に男の子がリボンを整えて誇らしげにたたずんでいる姿のよう~

に私の目には映り、目頭が熱くなりそうになりながら、とても嬉しかったです。

父自身も、今年の稲姿は、田植えの時から良かった印象でした。

 

結果は、収穫の時に解かりました。

我が家の1町2反の田んぼは、昔ながらの大小バラバラに点在した田んぼなのですが、最後に刈り取った田んぼだけが、ヒエなどの「雑草」がほとんど見られず、慣行栽培の田んぼ顔負けの、見事な田んぼになっていたのです。

「まさか!?」と思いました。

ここの亀の尾が、私に話しかけて、時に気遣ってくれたり、最後に頑張る決意を話しかけてくれた田んぼだったのが、ここに来てやっと分かったのでした。

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亀の尾と農場長。

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f:id:kikori-farm:20211215230151j:imageあまりにも立派な亀の尾の稲姿と、雑草の少なさに、父とふたりで仰天しました。

我が家の田んぼは、ほとんど軒並み雑草に負けてて、久しぶりに、昔お米がとれなかった20年前のむかしの田んぼを思い出すような有り様に近かったのですが、その割には昨年の収量よりかは、毛が生えた程度に割と獲れたようで。

とりあえずは雨続きの稲刈りで分刻みで雨脚しをくぐりながら必死に父と天日はせ掛け干しの稲刈りを終えた時は、、本当に毎年ふたりでよくやってるな・・と思うばかりです。

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亀の尾のはせ掛けと農場長。

今年はとうとう長雨で快晴のはせ掛けの風景を撮ることはできませんでした。苦笑

でも、父が元気でふたりで無事にお米を収穫出来て有り難かったです。

父は、数週間後の11月29日に満75歳になりました*

 

お米は、新米はもちろんのことですが、二年分の古米→【熟成米】もございますので、三年分のお米を食べ比べできます苦笑

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お米の検査結果については、次の投稿へ。。

 

ではでは!皆様からのご注文を心よりお待ちしております☆彡

 

 

菊池紗規子