木こりの菊池農園BLOG

岩手県で、木こりと農業を兼業しながら木村秋則さんの自然栽培(農薬・肥料・堆肥一切不使用)で水稲面積・一町二反歩でササシグレと亀の尾を親娘で作っています!*お問い合わせは、Gmailよりお願いいたします*

ジャガイモ栽培

今年はジャガイモの栽培を、昨年の失敗を踏まえてどうするか、よーく考えました!

 

とりあえずマルチシートは畝にピンで留めて、収穫後にシートを回収しやすくしました。マルチ留め(ピン)を買う費用は痛かったですが、これで収穫後にシートを土から掘り起こして剥がす労力が大分軽くなったと思われます。

 

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ここにジャガイモを植えます ♪ 風当たりが強い場所なので、土でシートを抑えてると雨風で土が流れてシートが剥がれてしまうのですが、ピンのおかげでほとんど剥がれずに済みました。

※右側は昨年汗水流しながら父と頑張ってマルチを敷いたのですが、剥がす時間がなかったので結局一冬越してしまった状態のところです。その状態のところにもジャガイモは植えましたが、収穫の期待は薄い状態になりました。やはり、マルチは秋に剥がして寒風にさらさないと土が呼吸できなくなるので、翌年に悪い結果をもたらすことが分かりました。

 

 

そして、ジャガイモはすべて半分に切って1時間乾かしてから「逆さ植え」にしました。

ちなみに今回は切断面に草木灰を使わずに切ったそのまま乾かしました。

昨年、草木灰を使ってみたら、土の上でイモが腐った数が多かったためです。

マルチを敷いて、マルチに穴を開け、半分に切ったジャガイモを、切った面を上にして土に軽く押し込んで…植え終わるのに3日~4日もかかってしまいました!

 

次に考えたのは、「道法式垂直仕立て」を導入したことです。

普通栽培なら芽欠きや花芽摘みを行うようなのですが、昨年それを行わずに収穫したら、子イモばかり獲れてしまった失敗を踏まえて、「垂直仕立て」という方法に新たにチャレンジしてみることにしました。

 

「道法式・垂直仕立て栽培(自然栽培)」とは。

道法正徳さんが考案された栽培法で、農薬・肥料・堆肥一切不使用の自然栽培に、植物が本来備えてる成長ホルモンの作用を上手に生かす「垂直仕立て」という、支柱に垂直に誘引して栽培していく栽培方法の事です。

それを、ジャガイモに応用した方法が「隔月雑誌・野菜だより」に掲載されていたので、昨年はマルチで逆さ植えをしても子芋ばかりだったのが課題だったので、もしかしたらこの方法でジャガイモのサイズが揃うかもしれないと思い、導入に至りました。

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 ↑昨年、トマトに使った竹の支柱を折って、ジャガイモに刺して麻ひもでジャガイモをきつめに縛りました。

 

朝仕事に毎日通いましたが、植えた時より手間が掛かり、とうとう支柱も無くなって父に何度も竹を集めて来てもらってようやく終えることができました。

思ったより随分時間がかかったように思いましたが、マルチなしだと土寄せなので、その思いをするよりは捗ったように思います。^^;

 

 

今回、垂直仕立てにする時に、ひとつ失敗したことがあります。

道法式では、花芽摘みや摘心は行わないという鉄則があるのですが、花芽摘みをわたしが勝手にやってしまったことです。

一応、摘心は行うとしても奇数本の場合に限るので、偶数本の場合はそのまま支柱に縛り付けます。

 

道法さんによると、

「道法スタイルでは、摘蕾や摘花はしません。摘果は、状況によって積極的に行います。理由は、摘蕾・花を行うと植物はもう一度花を咲かせようとします。」

~というように直接道法さんからFaceBookでわたしにアドバイスをくださいました。

かえって花芽を摘むと、ジャガイモがもう一度頑張ろうとするので、労費させてしまう結果を招くそうです。

収穫してみなければまだ結果はわかりませんが、とてもよく勉強になりました。

 

 

 

ちなみに植えたジャガイモの品種は、、

 

・グランドペチカ(通称:デストロイヤー)

・レッドアンデス

シャドークイーン

・とうや

・メイクイーン

・男爵

 

~以上です。

デストロイヤーの種芋だけは購入しましたが、ほかの5品種は昨年種取りしたイモたちです。そのためか、デストロイヤーだけは生育が物凄く立派に育ちましたが、ほかは普通の生育状況です。

 

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↑ デストロイヤー。発育が大変良くて驚きました。

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↑ 摘んでしまったデストロイヤーの花。7月4日現在、再び花を咲かせています。

 

 

以上がわたしの自然栽培のジャガイモ栽培記でした!